時計に込められた「想い」ハートトゥハート
Brandear
人気ブランド「FRANCK MULLER(フランクミュラー)」の腕時計【ハートトゥハート】の人気の秘密や豆知識などブランディアならではの視点でご紹介させていただきます。
フランクミュラーのアートコレクション
1986年、トゥールビヨン機構搭載の腕時計の製作を皮切りに、その後も1992年の「キャリバー92」など毎年のように続けられる複雑時計への挑戦は、フランクミュラーの尽きない魅力を示す側面です。そのいっぽうで、フランクミュラーはケースやデザインにこだわり時計の美しさ、すなわち「アート」を追求した作品も作り続けています。
2007年、フランクミュラーは「アートコレクション三部作」として、「アールデコ」「ギャレ」「ハートトゥハート」の3つのモデルを発表しました。いずれも1920年代頃に大流行したアール・デコ様式にヒントを得てデザインされたケースが特徴です。「アールデコ」はフランクミュラーのアイコン的なケースであるトノウ・カーベックス型ケースを元に、ベゼルをカーブした四面のように表現しています。「ギャレ」は長方形でも楕円形でもない丸みを帯びた長方形の独特なケースが特徴です。そして「ハートトゥハート」は、トノウ・カーベックス型のケースに、インデックスや文字盤にハートをあしらった点がデザインのポイントで、モダンクラシックな時計となっています。
いずれも時刻の表示に奇をてらうことなく、機能的であることを前提にデザインが重視された時計ではありますが、「ギャレ」は川の流れによって丸くなった小石をイメージした形であり、「ハートトゥハート」は文字盤に記された「時」を大切に思う意味が込められており、「アールデコ」はその名のとおり芸術の一時代を彷彿とさせるデザインになっています。各々が、フランクミュラーならではの時間に関する「想い」のこもった作品であると言えるでしょう。
「ハートトゥハート」商品の展開
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ハートトゥハートには「ハートトゥハート」「ハートトゥハート シエテ」「ハートトゥハート トレゾ」「ハートトゥハート ダイヤモンド」などの商品が展開されています。
2010年、「ハートトゥハートシエテ」が発売されています。「シエテ」とはスペイン語で「7」の意味です。その名の通り、文字盤の7の文字の代わりにハートが描かれ、そこからギョーシェ彫りが放射状に広がり、愛する人に思いが伝わるようにとの願いが表現されています。
「ハートトゥハートキャトル」は、2011年に文字盤の色がブルーとピンク各300本限定で発売されたもので、文字盤の4の文字だけがハートになっており、四時の位置から放射状にギョーシェ彫りが施されています。「ハートトゥハートクレール」は、文字盤に透かし彫りで数字やハートマークが浮かび上がるように描かれています。さり気なさが魅力で、人気のモデルです。
2014年に発表された「ハートトゥハートトレゾ」は、十二種類のモデルが用意されています。1から12のどれかの数字がハートマークになったものが用意されています。好きな数字を選んで、その時間がその人にとっての特別な時間、すなわち時間がその人の「トレゾ」(宝物)になるようにとの願いが込められているということです。
さらに2014年12月に発表された新作は「ハートトゥハートトレゾカラードリーム」です。文字盤を彩るカラフルなビザン文字「カラードリーム」は、フランク・ミュラーが海辺で戯れる若者を見て、「楽しい時には色が付いているはず」と考えたことから生まれたデザインだそうです。