あの人気ラインは日本がルーツ!
Brandear
ダミエとモノグラムのルーツは日本にあり?!ブランディアでも人気のルイヴィトンは、ジャポニスムによってアイコニックなラインを誕生させました。
あの人気ラインは日本がルーツ!
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ブランディアでも人気の1、2を争うブランド『ルイヴィトン』。幅広い世代から支持されていますが、日本との意外なかかわりがあることをご存じですか?
ルイヴィトンの中でも特に人気のダミエとモノグラムですが、それぞれ『市松模様』と『家紋』をモチーフに誕生しました。言われてみればダミエは確かに市松模様そっくり…というかそのまんまですね。
きっかけは万博博覧会
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インスパイアのきっかけは1878年に行われた『第3回パリ万博』。シャン・ド・マルスからトロカデロの丘のエリアを舞台に、前回の万博よりも規模を広げて開催されました。
会場にはセーヌ川から組み上げた水を噴き上げる噴水、地形を活かした水族館などが設置され、さらには様々な国際会議が開かれるなど好況。日本もこの万博に参加し、シャン・ド・マルスには日本館、トロカデロには古物館への出品や日本庭園・茶室を備えた日本式家屋などを建築します。当時は既にジャポニスムブームの兆しが一部で見られていましたが、日本が同万博に参加したことでさらにブームへ拍車をかけました。
ルイヴィトン二代目ジョルジュ・ヴィトンもこのジャポニスムに大きな影響を受けていたようで、市松模様と家紋からダミエとモノグラムを考案。現在ではルイヴィトンの代名詞と言えるほどアイコニックな存在になっていますね。同万博は、5月20日~11月10日の約5か月間開催され1,600万人以上を動員。巨額の赤字を出して終了したようです。
ルイヴィトンが市松模様に警告?!
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2020年8月、日本のある会社(以下A社)が展開する商品に対しルイヴィトンから『商標の侵害に該当する可能性あり』との通報が。この商標というのはダミエのことで、A社が販売していた市松模様の商品に対しルイヴィトンが警告した形になります。
その後A社は特許庁に商標侵害に当たるかの判定を要求。そして協議の結果、A社の該当商品は商標侵害に当たらないと判定されました。
この一連騒動(?)はネット上でも「そもそもダミエが市松模様じゃん!」と話題に。ちなみに、2021年には某人気漫画を連載していた出版社が作品内に出てくる模様を商標登録出願し、その一部は上記のルイヴィトンと同じ理由で断られています。
アイコニックな派生ラインたち
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歴史も人気あるダミエ/モノグラムには派生ラインもございます。
ダミエ・グラフィットは黒/グレーを基調としたメンズライン。軽量で丈夫な鉱物のグラファイトにインスパイアされた、機能的なラインです。
モノグラムで最も有名な派生ラインといえばマルチカラーでしょう。日本人デザイナーの村上隆が携わったラインで、白地や黒地の上にカラフルなモノグラム柄が特徴的。こうした派生ラインの誕生もダミエ/モノグラムの人気を後押ししている理由なのかもしれませんね。