アウトドアの革命児 ナイキの『ACG』シリーズ
Brandear
人気ブランド「NIKE(ナイキ)」の【ACG】の人気の秘密や豆知識などブランディアならではの視点でご紹介させていただきます。
オールラウンダーな『ACG』のシューズ
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『ACG(All Conditions Gear)』はナイキの「アウトドアクロストレーニング部門」としてスタートしたシリーズです。アウトドアクロストレーニングとはマウンテンバイク・クロスカントリー・パラグライダーなどのハイスピードなトレーニングを必要とするアウトドアスポーツの総称です。
今でこそ『ACG』はアウトドア全般をカバーしていますが、元々は競技に限定した商品開発が行われていました。特に、シューズに関しては、これらの競技に必要な要素をこの一足に詰め込んでしまおうというコンセプトがありました。それぞれの競技に特化した専用シューズと比較すると、劣る部分はありましたが、この一足さえあれば特定の競技ごとに何足も用意しなくていい万能なシューズとして本国アメリカではとても人気がありました。その為、初期の『ACG』は画期的な機能性とデザイン性を持ったものが多く、他のアウトドアシューズとは一線を画すものでした。この初期に発表された商品は「名品」と言われており、今でもマニアを中心に注目を集めています。
新生『ACG』は武道の精神?
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それまでアウトドア色を全面に押し出したデザインが多かった『ACG』は、2015年に「ACRONYM(アクロニウム)」「BURTON(バートン)」「Stone Island(ストーンアイランド)」の外部デザイナーを務める「エロルゾン・ヒュー」を迎えて、かつてのコンセプトは一新されました。
そんな新生『ACG』は、新世代の都会生活者が活動的に生きるための「オール・コンディションズ・フィット(全天候型対応)」型の機能性とタウンユースできるファッション性の高いジャケット、パンツ、シューズなどのアイテムを主軸に展開されています。また、カラーも従来のようなカラフルな色使いではなくシックなトーンにまとめられ、スタイリッシュかつモードな雰囲気も漂っています。
また、新たな『ACG』コレクションは、次の動作にすぐに取り掛かれる武道の「構え」の姿勢にインスパイアを受けて設計されています。その理由としては、「オール・コンディションズ・フィット」というコンセプトの通り、生活のあらゆる状況にいつでも対応できるように「構え」が重要であると考えられたからです。新たなコンセプトのもと進化を続ける『ACG』は今後も目が離せないシリーズですね。